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長野県小県郡
長和町古町
 
  長久保宿から2キロメートルほど北の依田川の畔に長窪古町という古くからの集落があります。15世紀はじめには長窪城の城下町でした。
  長久保宿は、16世紀末から有坂という集落を母体として建設された宿場ですが、有坂は古町を母体としていました。だから、古町は長久保の街のいわば祖母ともいうべき集落です。
  写真:長窪古町の街並み。

 
室町時代の城下町

  17世紀末に中山道開設構想が公表されると、この地方を統治する真田家は長窪の古町と有坂という集落を母体として、依田川の畔に宿駅となる新町の建設を始めました。
  長窪古町は、古くからあった依田川河畔の集落を土台として、15世紀はじめから長窪城を拠点とする領主(芦田氏または大井氏)によって城下町として整備されました。それ以後、有坂集落の拡充をはじめ、この一帯の農村開拓の母体となりました。
  古町は、中世以来の都邑の面影や趣きを残した美しい街集落です。


▲長窪城跡から古町を俯瞰する。
  尾根上の城砦から古町を一望できる。画面中央は西蓮寺と豊受大神宮。

■依田川の畔の町■

  長久保宿から道なりに古町に入ってその街並みを眺めてみましょう。
  長久保宿の角町にあった道標は、古町に向かう山麓の道が善光寺道(北国街道)への連絡路であることを示していました。


▲巡回バスが街並みのなかを走る

▲古い造りの民家が並ぶ

  この街を歩いていると、私は鎌倉の山手の街並みと似た趣があると感じました。古くから都市集落として年月を経てきた集落の面影といってもいいでしょう。風格が漂っています。かつては繁栄した街で、この一帯の中心都邑だった歴史を物語っています。
  屋敷地は生け垣や植栽によって縁取られています。それも鎌倉の街と似ている点です。

  江戸時代まではおそらく茅葺ないし麦藁葺きの屋根がほとんどだったはずです。してみれば、瓦屋根を葺いた現在の家並は昭和期に改築されたものでしょう。

  古町は現在では農村ですが、軒を連ねて家屋が櫛比するその姿は、きわめて都市的な集落だった時代の痕跡を強くとどめています。
  長久保宿が何度も水害にあっているにもかかわらず、古い街並みが今でもここに残っているのは、依田川河畔にあってはきわめて幸運だといえます。


▲都市的な農村集落の趣

  幸運の理由は、河畔の地形によるものだと思われます。
  古町がある場所では、依田川は山裾を深く削り込んで、深い谷を形成したからです。古町は、少し高い段丘の上に形成されたのです。川は下の谷底を流れているのです。


古町の街並みの南端

古い城下町の風格が漂う

道路沿いの生け垣が和の美を醸す

古い造りの大きな民家

上の河岸段丘は寺上地区

この道は北国街道に連絡する

中山道から善光寺に向かう道だった

長屋門が残されている<
 
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