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長野県飯山市瑞穂
小菅神社奥社


▲小菅神社奥社にのぼる杉並木の参道

  小菅神社奥社は、小菅山の山頂近く、西に張り出した険しい尾根中腹にあります(およそ標高870メートル)。里宮のほぼ真東の谷間の急斜面に位置しています。
  小菅神社の奥社には、小菅集落の東端から始まる杉並木の石段参道をのぼることになります。この急坂の小径は、これまた映画『阿弥陀堂だより』に印象的な場面の舞台として登場しました。主人公の夫婦が沢釣りのあとに山林をめぐるシーンで、杉並木の参道を歩くのです。
  現在の参道の石段は、江戸時代中期から後期にかけて整備されたものだそうで、杉並木も主にそのさいに植えられたののだとか。古いものは樹齢が300年以上になっているようです。


▲小菅神社奥社の社殿

■小菅山にのぼる■

  参道入り口大鳥居の前に立つ説明板によると、大鳥居から奥社までの道のりは1260メートルあるそうです。
  そのうち、鳥居から800メートルほどは杉並木の下を往く石段または石畳の小径です。そこから先は、崖のような急斜面の縁をつづら折りに歩く急傾斜。
  距離は大したことはありませんが、まさに登山と呼ぶほどの坂道歩きで、奥社まで約1時間ほどはかかります。そして、下り道の所要時間はその半分以下です。

▲大鳥居を振り返る

▲奥社の下の小屋

  この辺りは熊野生息地なので、ラディオや鈴など、音の出るものを携行した方がいいでしょう。そして、石畳や石段は濡れていると滑りやすいので、雨天や降雨直後の歩きでは、足元に気をつけてください。

  参道入り口には杖用のストック(ポール)が置いてあるので、それを携行すると楽に歩けます。


▲社殿土台を支える石垣

社殿の回廊で参拝する

社殿脇には清水と池がある

回廊の下は崖のような谷

  奥社の社殿は、尾根下の岩壁に食い込むように密着して建てられています。屋根・庇を大きく張り出させて太い木製の外枠を取りつけ、周囲に回廊を設けてあります。
  社殿の東脇には、湧き水を樋で導いて水を溜めた小さな池があります。


参道鳥居前の老山桜と石碑・石塔

奥社参道入り口の大鳥居

杉の巨木の下を往く

石畳は土砂の流出を防ぐためでもある

参道はどんどん傾斜を増していく

本殿前には夏例祭の茅の輪が設置されている

奥社社殿を見上げる

岸壁に食い込むような社殿

奥社は崖の縁にある

奥社から南西方向を見おろす:木島平村の馬曲川から千曲川、飯山市街が遠望される。

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