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長野県小県郡
長和町和田
  
心に懐かしい農村風景


▲立場バス停の近くの風景。街道は依田川から距離をおいて山麓を通る。

  中山道に沿って下和田を歩いていると、何やら懐かしい農村風景に出会ったような気がします。還暦を過ぎた私が子どもの頃に信州各地でよく見ていた風景を思い出します。
  とはいえ、下和田も高度経済成長を経て依然とかなり変わっていて、昔ながらの茅葺屋根の民家の姿はもはやどもにもないのですが。茅葺屋根はトタンぶき屋根に変わり、その多くは無住となっていて、荒廃を待つばかりのように見えます。
  それでも、街道沿いの農村集落という相貌がいたるところに残っているように感じられるのです。

■下和田上組から中組へ■


▲下和田上組まで街道は緩やかな下り

  
  若宮八幡から北に500メートルほど進むと、上立場というバス停があります。立場というのは輸送業務を担う伝馬や歩行役の休憩施設です。往時、そのあたりは和田宿から長久保宿までの間にある最初の休憩所だったようです。
  立場というからには、休憩のための茶店などがあったはずです。そして、上立場というからには、この先に「下立場」があって、宿間の道のりがだいたい三等分され、2つの立場が設けられていたということでしょう。

  そのせいか、この辺りは豊かな農村という感じがします。
  構えの大きい茅葺屋根造りの民家――いまはトタン葺ですが――や土蔵、しっかりした構えの門が街道に面して置かれています。
  この一帯の村落や耕作地開拓の起点となった地区かもしれません。

  下の写真は、下和田上組の集落から国道142号近くまで田園を歩き、和田宿方面展望して撮影した風景です。古峰山の前にある右手の低い尾根丘陵の裾に和田宿まで上っていく狐坂があります。
  水田は比較的に面積が大きいのですが、傾斜に沿って階段状になって並んでいます。


▲下和田上組の田園風景


上立場付近の街道沿い。右端の杜は若宮八幡社。

通りの向かい側の風景

茅葺屋根の上にトタンを葺いた民家

立派な門を構えた屋敷



中組方面を望む

晩秋、近くの山裾は錦繡に包まれる
 
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