本文へスキップ
長野県小谷村
~長野県塩尻市
  越後糸魚川から信州に塩を運んだことから「塩の道」と呼ばれる糸魚川街道。小谷の千国を経由することから千国街道とも呼ばれます。また、松本藩領の城下を通って塩尻まで至ることから、松本街道とも呼ばれているとか。この街道は、小谷のf迂回峡谷を抜けて白馬、大町、安曇野と北アルプス山麓を往く、雄大で美しい景観を楽しめる往還です。
写真は街道からの栂池高原の眺め。

■ほかのまちあるきサイト■

 
塩の道 千国街道をめぐる旅

小谷村 千国庄を歩く

  小谷村千国の庄を訪ね、塩の道を歩きます。
  山深い姫川峡谷にある小谷村の南部に位置する千国の庄には、松本藩が口留番所を設置して、街道通行の監視をしていました。


千国の庄の村はずれの牛宿

千国口留番所と近隣集落

  番所跡界隈の集落を訪ねます。
  千国集落の美しい田園山野風景を楽しみ、集落の古民家をめぐりましょう。

⇒牛方宿を訪ねる
⇒番所跡資料館を訪ねる


千国集落の古民家群

前山百体観音探訪

  牛方宿を出て前山裾の森陰の街道をたどって百体観音を訪ね、栂池高原の古い塩の道跡を歩いて松沢峡谷まで歩きます。

⇒松沢峡谷を往く
⇒川内の諏訪神社と古民家群をめぐる


前山西麓に並ぶ観音像群

白馬村 落倉から切久保集落まで

  松沢峡谷を越えて白馬村に入り、白馬村落倉から切久保まで歩きます。岩岳スキー場の東麓に位置する切久保の集落をめぐり、諏訪神社を訪れます。


切久保諏訪神社  壇上の拝殿

観音原石仏群を探訪する

  切久保から1キロメートルほど南、段丘上の森のなかに観音原と呼ばれる不思議な野原があります。長方形の草原の四辺に総計187体の石仏――西国、東国、秩父の霊場の本尊仏――が並んでいます。


森のなかの草原に並ぶ石仏群

塩島新田集落を歩く

  塩島新田集落は、松本藩が主導して建設した千国街道の宿駅でした。街道の中ほどに宿場用水路が流れる遺構が保存され、美しい古民家が街道沿いに並んでいます。


みごとな結構の古民家が残る宿場

塩島集落を歩く

  戦国時代に開拓が進んだ塩島村。古くは城下街で、江戸時代のはじめに新田開発が活発になりました。塩島新田の開発の元になった集落です。


養蚕向きの造りの古民家

塩の道 森上から飯森まで

  塩島集落を出て森上を経て松川を渡り、深空野(みそらの)と白馬別荘地をめぐり、平川を越えると飯森神社が見えます。
  道沿いにはいくつもの神社や仏堂、そして石仏群があって、祈りの道をめぐる旅となります。


塩の道みそら野の風景

飯森神社探訪

  白馬別荘地の森を出ると、水田地帯のなかに鎮守の杜が見えます。飯森神社です。往古、白馬村の姫川沿いは湿原でしたが、室町末期に山麓から水田開拓が始まりました。水の脅威と恵みを畏敬する水神=龍神への信仰を起源とする神社です。


飯森神社の拝殿と神楽殿

飯森宿をめぐる

  飯森村と飯田村は規模が小さいので、二村でひとつの宿場街(合いの宿)となっていました。飯森は戦国時代には城下街でした。牧歌的な農村風景が残る飯森集落をめぐります。
⇒長谷寺探訪


古民家の背後に長谷寺の堂宇

飯田宿をめぐる

  遠見尾根と姫川とのあいだに挟まれた山麓扇状地丘陵にある旧飯田村。河岸の稲作地帯はかつて湿地帯(湿田)でした。河岸段丘の上に集落がつくられたのです。今でも美しい農村風景が保たれています。
⇒飯田神明宮探訪


古民家とヤマザクラの古木

沢渡集落をめぐる

  塩の道飯田宿と佐野宿との中間にある沢渡集落。山麓の村は晩秋の錦繡に包まれていました。街道歩きで心の平穏を取り戻しましょう。路傍には昔の姿のまま保存された石仏が並んでいます。


沢渡庚申塚石仏群

貞麟寺探訪

  室町末期から白馬村南部の農村開拓を指導した小領主の沢渡氏と深いゆかりのある禅寺貞麟寺。四季を通じて花や新緑、濃緑、紅葉・黄葉、雪景色を楽しむことができる美しい境内庭園で有名です。


紅葉に包まれた貞麟寺境内

佐野宿をめぐる

  白馬村の塩の道のなかで一番古い山里農村の面影が残されているのが佐野集落。氏神社など伝統風習も保存されています。「お堂様」と呼ばれる十王堂前の広場は、往時から村の神事の舞台となっていました。
⇒東徳寺探訪


佐野村の古刹、東徳寺の参道

姫川源流湿原を歩く

  佐野村の南東の窪地は姫川源流の湿原地帯です。遠見尾根と佐野坂峠尾根に囲まれた森のなかの水源地です。厳しい土壌環境や寒冷気候で高山植物も繁茂し、子どもたちの自然観察に最適の原野です。


初冬の親海(およみ)湿原

佐野坂峠を歩いて越える

  麓から峠の最頂部まで標高差80メートルほどの佐野峠。道のりはおよそ2キロメートル。今では歩きやすい林道となっています。路傍の石仏を探しながら、さのさかスキー場から青木湖までの森林浴を楽しみましょう。


峠道傍らのところどころに置かれた観音像

大町市 青木湖畔の千国街道

  大町市北端の青木湖の西岸を往く千国街道(塩の道)を歩きます。仁科三湖で最大の青木湖の畔には美しく雄大な風景が広がっています。湖面を見おろす塩の道と青木集落を旅して道沿いの神社やお堂を訪ねます。


輝く湖面の対岸に青木集落が見える

中綱湖西岸の千国街道を歩く

  中綱湖は池のように小さな湖ですが、観光名所や寺社、史跡はたくさんあります。ヘラブナ釣りの聖地でもあります。 街道沿いに集落をめぐり、氏神社や薬師堂、水神社などを訪ねます。

湖岸から望む中綱集落の家並み

木崎湖西岸の千国街道を歩く

  木崎湖は大町市街に近いせいか、多様なレジャーを楽しむ観光客でにぎわう湖です。その畔には、古くからの歴史や文化を保っている集落と街道の姿があります。 湖を見おろす境内をもつ神社やお堂、古民家を探索しながら街道沿いをめぐります。

木崎湖北西岸の集落

木崎湖東岸の脇往還を歩く

  千国街道の本道は木崎湖の西岸を往く道ですが、東岸には古くから脇往還が開かれていました。 この脇往還を東海ノ口から歩き始めて稲尾集落を抜け、さらには仁科郷の街道本道との合流地まで歩きます。

木崎湖北東岸集落の海口庵

木崎湖南西岸 森城址の集落を歩く

  ふたたび木崎湖南西岸の千国街道沿いに戻って歩きます。湖畔の丘陵に室町~戦国末にあった森城の跡があります。 そこには今、2つの神社とかつて賑わった民宿街があります。往古の城郭の痕跡を探り、集落の現在の姿を見つめます

森集落湖畔のボートレジャー施設

大町市東山麓 千国街道を歩く

  大町市街の東方、東山山麓を往く塩の道。市街と高瀬川を見おろす段丘上にあるのどかな小径です。 市街の背後に迫る北アルプスを遠望しながら、ゆっくり歩きましょう。

晩秋のリンゴ畑脇を往く塩の道

霊松寺探訪

  鬱蒼とした山林に囲まれた古い寺院を訪ねてみましょう。きっと心が洗われます。
晩秋、美しい紅葉・黄葉に取り巻かれた霊松寺。森閑とした時間が流れていきます。

錦繡に取り巻かれる霊松寺楼門

塩の道 社地区を歩く

  東山山麓には古代から集落があったそうです。歴史の古い寺院や神社もいくつもあります。
古くから人びとは暴れ川高瀬川の脅威から遠い山麓段丘上に集落と耕作地を拓いてきました。

古い歴史の寺社と集落が連なる塩の道

盛蓮寺探訪

  往古には盛蓮寺は山中にあって七堂伽藍を擁した大寺院だったようです。
この地の領主、仁科盛遠が木曾義仲の霊を弔うためにこの地に移し、以後、仁科家の祈願寺としたのだとか。

鎌倉時代にこの地に移された盛蓮寺

仁科神明宮探訪

  平安時代晩期に伊勢神宮所領である仁科御厨を鎮守するために、領主仁科氏が創建したのが仁科神明宮です。
その後1000年以上にわたって式年遷宮の儀式を継続してきたそうです。明治以前位は神仏習合で大きな寺院もあったのだとか。

仁科神明宮の拝殿

信州 街道の旅情報

中山道木曾路を歩く

  • 木曾地方の中山道と宿駅をめぐる。
  • 街道と宿駅の歴史と文化を探索する。

中山道塩尻宿以東を歩く

  • 江戸時代の街道制度を学ぶ。
  • 塩尻宿を出発し下諏訪、和田峠、和田宿…と東に旅する。

北国街道を歩く

  • 北国街道海野宿をめぐる。
  • 田中宿や上田宿、小諸宿を訪ねる。

善光寺街道を歩く

  • 北国街道西脇往還(善光寺街道)をめぐる。
  • 松本宿、郷原宿、麻績宿を訪ねる。

三州街道を歩く

  • 三州街道小野宿を訪ねる。
  • 木曾路と奈良井宿の心に残る景観ギャラリー