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長野県小県郡青木村
 
山寺 大法寺の魅力  

  大法寺は山の中腹にある。
  三重塔の裏手は斜面に開いた梅林だが、その周囲は山林に囲まれている。往時、このような尾根筋の斜面に仏塔や観音堂を建立するのは、さぞかし苦労だっただろうと思う。それだけ、厚い信仰心によって支えられたということか。
  さて、南に開けた尾根にあるので、日当たりはよく、南方に開けた眺望は素晴らしい。

観音堂の奥に三重塔

▲春陽を浴びる観音堂と三重塔▲
  寒冷な山中ということで、遅めにやってくる春は楽しみだ。4月の終りに桜や梅、ヤマブキなどの開花が重なる。そして、5月半ば、新緑が一気に萌え始め、サツキやツツジの花が咲き始める。
  花といっしょにウグイスが渡ってくる。ウグイスは夏をここで過ごして、また南に帰っていく。

■山里 春から初夏へ■

  私は昨年春(4月末)、大法寺界隈を取材して回りました。春になると、この寺に行ってみたくなるのです。
  それから1年ちょっと経過し、今度は5月半ばに訪れました。ゆっくりやって来た春が急速に深まり、季節が駆け足で初夏に向かっていく、そんな光景を見てみたかったからです。

  大法寺の観音堂と三重塔は、大きな谷のあいだに張り出した、南向きの小さな尾根の上にあります。
  南には、下の谷を流れる浦野川を挟んで、夫神山の麓の集落(殿戸地区か)が遠望できます【写真下】。

南方の展望

  ここは日当たりがよく、展望が南側に開けている、明るく開放感に満ちた場所です。ここに仏塔を建てた人びとの気持ちがわかるような気がします。

◆輝く若葉◆

  春を待ちかねていた山の木々は、桜や梅の花の時期が過ぎると、若葉を一斉に萌えさせ、夏への準備を始めるかに見えます。
  若葉の明るい緑、黄緑もまた、花と同じくらいに輝いているようです。

  三重塔の袂まで登ってみました。ここでも、木々は競い合うように若葉を萌えさせています。輝くようなカエデの若葉を透かして、三重塔を眺めるのも風情があります。

  ところが、右手のサルスベリはのんびり屋で、ようやく若葉の芽がほころび始めたばかりです。夏には、サルスベリの紅い花越しに仏塔を眺めることになるのでしょうか。

桜花の頃 桜花に囲まれた三重塔(2012年4月末)
梅林 塔の背後は梅林
夫神山 尾根越しに見える夫神山の頂上
ツツジの頃

サツキやツツジの裾模様

カエデの若葉越しに 輝くようなカエデの若葉         
深まる緑 若葉が境内を飾る

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