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長野県上水内郡小川村
小川村で最古の寺院  

▲10月下旬に冠雪した白馬連峰(高山寺北側のアルプス展望デッキから)▲

  小川村高府から鬼無里を経て戸隠に向かう戸隠街道は、いたるところで雄大な後立山連峰の姿を眺めることができます。なかでも「アルプス展望広場」は、西に開けた谷間の縁にあって、ことのほか北アルプスの迫力を実感できる場所として有名です。
  宝珠山高山寺は、そのアルプス展望広場から北に500メートルほど戸隠街道を進んだところの西脇にあります。もちろん、高山寺の境内やその近辺も西に開けた谷間の縁にある高台に位置しているので、北アルプスの絶景を展望できる場所です。

▲仁王門下の参道からの眺め。仁王門、鐘楼、本堂、庫裏、三重塔などが並ぶ。▲

■高山寺の建物と文物■

  高山寺の本来の参道は、境内がある高台の下のから石段をのぼって仁王門をくぐるようになっている道筋ようです。というのも、仁王門は金剛力士を左右に配して俗世間と対峙させ、参詣者に俗念を捨てさせるはずのものだからです。


▲仁王の前にはたくさんの草鞋が奉納されている

  この門に置かれている2体の仁王像は、言い伝えでは、奈良の大仏建立を指導した行基の作だそうです。戦国時代に戦火から避難して小川村立屋に移設した戸隠三院にあった仁王像を、高山寺に移したものだと言われています。

  堂宇がたっている壇には、さらにもう一つの石段をのぼることになります。石段をのぼると鐘楼があります。この鐘楼は二階建てで、梵鐘を衝くためには梯子をあがっていくことになります。

  鐘楼の奥に本堂があって、その西側に庫裏が配されています。三重塔は鐘楼の東側にたっています。本堂の脇を通る石畳は、裏手にある上の段に向かっていて、これまた石段をのぼると観音堂があります。
  そのなかで観音堂は、信濃三十三か所巡礼の最後(結願)で三十三番札所です。高山寺は、三十二番目の西照寺――ただ観音堂だけが残されていて住職もいない――をも管理しています。


▲街道面した東側の門

  この観音堂に本尊として安置されている聖観音像は弘法大師の作と伝えられています。
  ことほどさように古い伝承の文物がこの寺の寺宝となっています。
  ほかには、輪王寺宮自筆の書、弘法大師と伝教大師の自筆所を張り合わせた軸、松代藩真田家から寄進された宝剣(雷劔)が一張が伝えられているのだそうです。


▲観音堂の屋根の後方は寄棟造り

寺の南側の駐車場からの眺め

参道石段を上ると仁王門
仁王門から石段を上ると鐘楼の下に

三重塔脇から鐘楼を眺める
小ぶりだが重厚な本堂

本堂の奥には庫裏がある

左から庫裏、鐘楼、本堂、舎利塔







本堂脇から壇上の観音堂を眺める

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