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長野県佐久市前山
 
 
 
森のなかの苔寺  

  豊かな水に恵まれた森のなかにある禅寺の境内は、いたるところ苔に覆われています。
  京都の西芳寺は「苔寺」として有名ですが、この貞祥寺も苔寺と言えます。ただし、手を加えられない天然の苔に覆われた境内です。そのため、その年、その季節の天候気象によって、苔の様子はかなり変化します。豊かな水をたたえる森林に囲まれている環境が、苔にとっては好ましいのでしょう。

天然の苔のじゅうたんを敷きつめた境内 初夏の木漏れ日が降り注ぐ
  丘陵にある境内に群生する樹木が適度な日陰をつくり出しているので、湿気を帯びた地面に苔が密生するのです。目にもやさしい光景ですが、足裏にもやさしく柔らかな感触が伝わってきます。

■丘陵の境内を流れ下る水■

  参道は樹林の下の日陰を行く小径で、その石畳は苔に囲まれています。参道を登っていくと、左側に棚田のように段をなして池が続いています。池のなかには鯉が悠然と泳いでいます。
  池や水路は境内の南側に集中しています。南西側の斜面沿いに水脈があって、水路が引かれ、とことどころに池が配置されているのです。


遅い春、苔が広がり始める(5月)


若葉とともに苔の季節も始ま

◆苔の森の息吹◆

  寒さの厳しい佐久高原では、冬季、苔の地面は固く凍結します。苔の地面は黄褐色に変わります。それでも苔は生きていて、芽吹きの頃から「黄緑のじゅうたん」が広がっていきます。


境内のな端の斜面には水路

  季節ごとの天候によって苔の生存状況は変化していきます。雨の少ない時期には苔は勢力を弱め、梅雨や秋雨の頃には勢力を盛り返します。
  そこで、境内の苔の様子を見ながら、静かな季節の移ろいを感受することになります。


木漏れ日が描く淡い紋様

  苔むす参道の奥に三重塔があります。そこだけ木々の枝がつくる天井が抜けたような感じで、塔の屋根には信州の強い陽射しが降り注いでいます。
【写真下】4月下旬、桜が満開の頃です。信州の森では、葉芽は強い春の陽射しから身を守るために、晩秋の紅葉季のような赤い色をしています。

池に渡された木の橋も苔に覆われている
杉林に囲まれた池のひとつ
僧堂の脇の池は周囲の樹木を映している

禅堂に続く土手道も苔が覆いつくす
         

苔に囲まれた石畳を登ると山門へ

挙式後、参道を下る新郎新婦

 樹林の奥にある三重塔
 

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