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長野県上水内郡小川村
アルプス眺望に似合う舎利塔  

▲高山寺の堂塔の彼方にそびえる北アルプス▲

  上掲の写真では、境内内の堂塔の配置がよくわかります。なお、観音堂は本堂の後ろ側にあります。やはり本尊の聖観音を最奥の壇上に配してあるのです。
  高山寺の三重塔は、堂舎本体の上に向かっての逓減率が大きいのが特徴ですが、山間の狭い境内で見上げたときの見栄えや安定性を考慮してのものではないでしょうか。

▲塔の背景の連峰は、左から蓮華岳、爺ケ岳、鹿島槍ケ岳、五竜岳▲

■寺と三重塔の来歴■

  寺伝によると、この寺が創建されたのは平安前期の大同年間(807年)だということです。東征のために当地を訪れた坂の上田村麻呂が勝利を祈願して観音堂を創建したのだとか。
  小川はそのときには密教修験場としての戸隠神社の支配下にあったようですから、顕光寺の直接の采配によって堂宇を建立したのではないでしょうか。
  そのときから鎌倉時代初期までは、寺は堂平という場所にあったようです。


▲観音堂の庇の下から塔を望む

  1192年に源頼朝の命で、1192年、その地に堂宇を再建したさいに三重塔を建立したとも伝えられています。しかし、その3年後に、堂塔伽藍を現在地に移設したとも言われています。
  一方、観音堂を現在地に移設したときに三重塔を建立したと解釈する歴史家もいるようです。話は錯綜しています。

  ところがその後、寺院は荒廃し、三重塔も庇が破れ建物も傾くくらいに傷んでしまったのだとか。そこで、元禄年間(1694〜1697年)に木食上人の手で再建されたのだとか。
  

本堂の軒下からの眺め

鐘楼と並ぶ姿
これが正面で西向き。アルプスを望む角度だ。

裳階の組み立てと垂木の並び

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