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長野県塩尻市奈良井
 
奈良井の街並み 細目次
奈良井宿の東端
奈良井の街筋
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   奈良井宿街あるき
奈良井の街並みを歩く  
  歩きながら、穏やかな美しさが漂う奈良井宿の街並みを全体として眺めてみよう。山懐に抱かれて、奈良井川の清流の畔に位置するこの街を。

▲奈良井宿の街筋(詳しい説明つき)
拡大絵図を見る

  奈良井宿は、上手の藪原宿からも下手の贄川宿からもおよそ2里の道のり。藪原からの旅人は難所の鳥居峠越えを終えて安堵し、贄川からの旅人は難所の峠越えの用意をする、大事な中継地であった。

■奈良井宿の東端■

  塩尻から出発して中山道を上ると、贄川宿、平沢郷を経て奈良井宿にいたる。往時の街道だと、塩尻から奈良井までおよそ10里。
  深い谷の底を行く街道だ。
  往時の旅人は、山裾の鬱蒼とした森林に囲まれた道を歩いて奈良井に到着したであろう。

  山裾を行く街道の傍らには、古くから人びとの手が入った杉並木があったという。往時、人びとは杉の根元を踏むように歩いて街道を旅したのだろう。
  狭い杣道で、それこそ人びとは「袖すり合う」ようにすれ違ったのだろう。
  現在の道で、平沢から奈良井まではおよそ3キロメートル。試しに歩いてみるといい。

  奈良井の街筋の東の端、駅舎に迫る山の斜面の上に八幡宮がある。
  奈良井駅の西側から北東向き、車1台がやっと通れるほどの舗装道路を登っていくと、八幡宮社殿に登る石段がある。石段の途中から右に折れると、杉並木を通って二百地蔵に行き着く。
  この杉並木の小径が往時の木曾路だったという。
  この小径を覆う杉並木は、往時の木曾路の姿をとどめているという。そして、その昔、八幡宮が奈良井宿の入り口だったそうだ。
  八幡宮と二百地蔵から下ったところ、今は奈良井駅がある地点の西側から宿の街並みが始まる。
  奈良井宿の手前で深い森を抜けた旅人は、開けた光景のなかにたたずむ街並みを見て大きな安堵感を抱いたに違いない。

古道
昔の木曾路の杣道は、今では山腹の藪と草原のなかに埋もれてしまっている。
参道石段
石段を上まで登ると八幡宮がある。その石段の中ほどを横切る小径が、往時の木曾路らしい。旅人は、山裾の森に囲まれた杉並木下の小径を歩いた。
二百地蔵
八幡宮の横手にある二百地蔵
■奈良井の街筋■

  街筋の長さは、さしわたしおよそ十丁(1キロメートルあまり)。木曾路の宿としてはきわめて長い街並みだ。
  街筋の規模から、木曾路で奈良井が占めていた地位と役割の大きさがわかる。街道一番の殷賑を極めた、人と物資の集積地だったという。
  街筋の奥に鳥居峠が迫っている。それとわからないほど緩やかに登りながら1キロメートル以上も続く街並みは、鎮神社の手前で途切れ、峠越えの道が始まる。鳥居峠を越えて藪原まで行く山道だ。
  鳥居峠は木曾路一番の難所だったという。宿を出る者たちが旅の安全を祈り、また無事に着いた者たちが感謝するためだろうか、奈良井の街並みは神社で始まり神社で終わる。
  神社の境内の手前には、水場と復元された高札場がある。
  神社の石灯籠の脇から眺めた奈良井の街並みは、木曾路を囲む山並みを背景として、情趣に富んだ風景を描く。
  こうして、駅舎から鎮神社までが現在の奈良井の街筋だ。

街並み景観
散策が楽しい街並み
草花
通り沿いには季節の草花が並ぶ

社殿鎮神社の拝殿
奥の本殿は普段は見られない

神社からの眺め

鎮神社から街並みを見る。左手前に高札場と水場がある。

 
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