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長野県塩尻市贄川〜
岐阜県中津川市馬籠
 
木曽路を歩く  細目次
中山道/木曽路
立ちはだかる稜線
分水嶺
奈良井川

◆ブログ風記事案内
 
 
中山道と木曾路  

  奈良井宿のすぐ北西には山並みが迫っている。奈良井川が切り開いた狭い谷間につくられた宿場街なのだ。

奈良井宿に迫る山並み
▲奈良井宿に迫る鳥居峠


分水嶺の絵図を見る

奈良井から鳥居峠の断面図を見る

■分水嶺■

  谷を取り囲むようにそそり立つ険しい峰々が続く。
  峻嶺や屹立した稜線に取り囲まれた山峡の街道、中山道はあちらこちらで行く手を阻まれ、道は曲がりくねることになる。

  塩尻から南下する街道は、奈良井と藪原とのあいだに立ちはだかる稜線によって断ち切られる。
  旅人は、峠越えの山道で藪原まで抜けなければならない。山の斜面にへばりつくように、曲がりくねる杣道そまみちが続く。
  この峠は鳥居峠と呼ばれ、遠く二十数キロも南にある木曽駒ケ岳(標高2956メートル)の山頂から続く長い稜線の一部をなす。奈良井は、中央アルプスの秀峰の真北にある。

  つまり、鳥居峠は奈良井宿のすぐ西側にあって、奈良井川と木曽川との分水嶺の一角をなしているのだ。
  この峠を越えていく道は、長い尾根筋の凹んだところに切り開かれている。峠道の高低差を小さくするために、峠越えの道は谷間を抜けるのだ。

  中央アルプスの最頂部から続く、この稜線は分水嶺となっている。その東側には北に向かう奈良井川水系が、西側には南に向かう木曽川水系が流れている。
  奈良井は、この尾根筋の東側にある。
  奈良井の街並みは奈良井川の左岸、つまり北西側の畔にある。町全体が川の流れに沿った形になっている。

  奈良井宿から川を越えると、南東側のすぐ目の前には、標高2000メートルに迫る峰々が続く尾根筋が南北に走っている。なかでも坊主岳の標高は1960メートルあまりになる。
  というわけで、奈良井は2つの険しい稜線に挟まれている。

  奈良井は高原の町で、街並みの一番低いところ(奈良井駅のあたり)でも標高930メートル以上あるという。だから、町の南東側の連峰との標高差は1000メートルにもなるわけだ。

  ところで、鳥居峠側の尾根の斜面は東側の尾根に比べるとずっと緩やかで、奈良井との標高差は数百メートル。いったいに町の西側の斜面は、東側の山脈と比べると、傾斜はなだらかだ。
  この峠側の斜面から流れ出る水は、街筋を横切る小さな沢を何本かつくって奈良井川に注ぎ込む。
  こういう水流がつくったいくつもの小さな扇状地と奈良井川の河岸段丘とでつくられたなだらかな斜面に、奈良井の町がつくられていることになる。

 
巨大な谷間
木曾路の入り口(贄川の手前)。巨大な谷間を行くことになる
鳥居峠遠景 奈良井宿に迫る鳥居峠。峠道は、右側の尾根と真ん中の山との谷間を抜けていく。正面の山の左手に奈良井ダムがある
対岸の山並み

奈良井川の対岸の山並み。街並みの向こうに奈良井川が流れ、山の麓を国道19号が走っている。

山中の小径 峠道は山中の深い森のなか
若葉が繁り始めるのは、ようやく5月だ
  奈良井川。背後に鳥居峠が見える

▲晩秋の奈良井ダム湖から南を望む (ダムの取水口)

  分水嶺をなす山脈の東側の水脈は、集まって奈良井ダムと奈良井川に流れ込む。右手の稜線は30キロメートル以上続いて木曾駒ケ岳=南アルプスまで達する。
  ダムでは水位を調整し、一定量を奈良井川に出水している。

木曾路を学び体験する

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