廃線敷遊歩道のコース案内絵地図


現在の篠ノ井線は、遊歩道の南側の山並みを貫く長いトンネルとなっています。   旧篠ノ井線は、潮沢川の渓谷の左岸に設けられています。その理由は、右岸の山腹斜面の傾斜の方がずっと大きいからで、開削工事そのものがより難しく危険になり、ここを通すとトンネルの数がはるかに多くなるからです。

■潮沢川の源流部から明科潮神明宮までの遊歩道■

  上掲の絵地図は、廃線敷遊歩道の起点、第2白坂トンネル跡駐車場に立つ案内板を撮影したものです。左下方向が北です。
  遊歩道の道のり(長さ)は、JR明科駅からだと約6キロメートル、潮神明宮からは約5キロメートルです。
  旧篠ノ井線は、潮沢川の渓谷の左岸に設けられています。その理由は、右岸の山腹斜面の傾斜の方がずっと大きいからで、当時の技術では開削工事そのものがより難しく危険になり、ここを通すとトンネルの数がはるかに多くなるからです。
  一方、国道403号はもっぱら潮沢川の右岸を通っています。これは昭和後期には土木建設技術が高度化して、傾斜のきつ尾根斜面に道路を開削できるようになったからです。
  旧篠ノ井線は、明科から潮沢川の谷間を源流部近くまで遡る経路でした。谷に向かってあまたの尾根が突出している地形を切通す小路は危険と苦難に満ちたものでした。
  現在の篠ノ井線は、高度化したトンネル掘削技術を駆使して、旧篠ノ井線よりも南側の山並みをもっぱらトンネルを貫通させた荊尾となっています。