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サイト設営の目的

  このサイトでは、日本スキー連盟SAJのスキー教程・教則にもとづきながら、訓練のポイントやコツなどについては私自身の経験に即して、スキー上達のための練習方法を紹介します。したがって、内容に関する責任はすべて私にあります。

  ここでは、スキーを装着して雪上を安全に歩けるようになったレヴェルから、プルークボーゲンによる緩斜面のターンを学ぶところから始めて、コブ急斜面での小回り連続ターン――1秒間に2回以上ターンする――ができるようになるレヴェルに上達することを目標とします。
  このサイトの記事は、SAJ の教程・教則に沿ったDVDなどの動画・映像でまず学習することを前提にしています。そういう映像を何度も見てください。ときは再生速度を遅くしてスロウモウションで。その理想的な動きをわがものとするために何が必要か、ポイントは何か、コツは何かを助言するのがこの記事の目的です。

  私は、主に野沢温泉スキー場をホームベイスにして、オフピステでのウェーデルンを専門にしてきましたが、年齢は60代半ばになろうとしています。近年、カーヴィングスキーの発達普及にともなって、しかるべく小回りターンの技法・身体能力を駆使できるスキーヤー(指導員を含む)がめっきり少なくなってしまいました。スキー用具の性能に頼り切ってしまって、俊敏な回旋操作をおこなう技術や指導法が急速に廃れてきています。
  そういう状況に深く危機感を感じたことから、私が習得してきた技術や練習補法をより若い人たちに継承してもらいたい、そういう願望にもとづいて、この記事を企画・編集することにしました。

  基礎から一歩一歩段階的に訓練すれば、急斜面(斜度30°以上)の斜面で1秒間に2~3回ターンするウェーデルンをできるようになるのは、それほど困難なことではありません。また、そこまで達しなくても、以下で紹介する練習を積めば、SAJの1級取得は可能です。
  高速で俊敏なスキー滑走の技能は、「カッコいい滑り」のためではなく、危険を予測・回避する判断力や身体能力を養い、雪面状態や他社の動きに対応してより安全で的確なスキーを楽しむための必要条件です。
  ここでは、《雪上の物理学の法則》への理解を土台としながら、どのような動き・操作が、なぜ、いかにして必要なのか、そのためには、どのような訓練が必要となるのか、を順を追って段階的に解説していきます。

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目  次 (カリキュラム)

1 スキーはなぜ回旋するのか
2 プルーク姿勢ボーゲンによるターンの練習
プルークボーゲンの基本静止姿勢
プルークの直滑降
緩斜面でのプルークボーゲンのターン
3 ステップ動作による雪面の移動
平行ステップ歩行
前開きステップ歩行(スケイティング・ステップ)
サイドステップでの斜面移動
4 プルークのウェーデルン
5 シュテムシュヴング(シュテムターン)
横滑りとギルランデ(斜滑降)
シュテムギルランデの練習
6 パラレルシュヴング(パラレルターン)
外向傾姿勢
踏込みステップ
両スキーを平行にそろえる理由
横滑りとギルランデ(斜滑降)
急斜面での高速パラレルターン
7 ウェーデルン(小回りターン)
踏み換え交互操作のウェーデルン
両スキー同時操作のウェーデルン

 

8 ステップターン
スケイティングステップ
能動的な乗り込みでステップターン
9 ベンディングターン
スキー板のベンド
ベンディングを利用したターン
かがみ込み・中腰ウェーデルン
10 そのほかの高度な技術
コース変えのための横ずらし
内スキーの外側エッジ加圧のターン
11 コブ斜面でのパラレルターンの基礎
コブ斜面での屈伸滑走
コブ斜面でのパラレルターン
12 コブ斜面でのウェーデルン
コブ斜面での小回りターン
ダブルストックで姿勢安定を回復する
13 新雪斜面の滑り方
軽くて柔らかい新雪面で浮かせる
 
 
 
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