◆自然食レストラン「こめはなや」◆


▲周囲の田園に自然に溶け込んでいる建物

▲室内の様子:小洒落ていて古い宿場街に合った雰囲気

▲古民家が並ぶ小野宿の景観との調和している

  小野上町には自然食レストラン「こめはなや」があります。小野地区の知的文化的水準は食物に関しても高いのです。信州では50年ほど前から都市部で地道な「自然食」運動が進められていますが、小野のような農村部では珍しいものです。
  観光客も地元の人びとに交じって、無農薬栽培の自家製野菜や玄米・雑穀などを素材にした、健康志向で美味なランチタイムが楽しめます。

  レストランの向かいには武家屋敷があって、いかにも古い街道宿場街という趣です。

▲「南塩終点の地」の石碑
  太平洋側でつくられた塩は、遠州街道と三州街道を通って運ばれ、南小野宿で最北端(終点)に到達した。北小野宿は松本藩領だったので、日本海側から糸魚川街道(千国街道)を通って運ばれた塩が松本藩領の商人によって塩が頒布された。
  その意味では、水系の分水嶺である善知鳥(うとう)峠の麓の小野村で北の塩と南の塩が出会うことになった。塩は海から河川の流路や谷間――つまり水系――を遡って最内陸部へと運ばれるのだ。

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